用語集

すい臓がんの用語集

(か行)

  • 原発巣と転移巣(げんぱつそう てんいそう) がんが最初にできた場所を「原発巣」、転移した場所を「転移巣」といいます。肝臓や肺などの別の臓器に転移した場合でもすい臓がんの治療が行われます。

(さ行)

  • 腫瘍(しゅよう) 細胞が生体内の制御に反し、自律的に異常な増殖をする組織のかたまり。良性と悪性があります。
  • 腫瘍マーカー(しゅようまーかー) がん細胞が増殖してきたときに血液中や尿中に産出される物質のことです。がんが発生すると、通常ではそれほど変化しないはずの数値が異常値になることがあります。ただし、がんがあっても腫瘍マーカーが必ず上がるとは限りません。
  • 膵管拡張(すいかんかくちょう) がんなどによって膵管が狭くなって膵液の流れが悪くなり、その上流の膵管が太くなった状態をいいます。すい臓がん発見のきっかけとなることがあります。
  • 膵酵素(すいこうそ) アミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼ1、トリプシンなど、すい臓で作られる消化酵素を指します。すい臓の機能に障害が起きると血中の膵酵素濃度が上昇しますが、急性・慢性膵炎でも上昇するため、がんであるかどうかはほかの検査による見極めが必要です。
  • ステージ(すてーじ) がんの進行度、広がりの程度を示します。病期(びょうき)ともいい、膵臓がんでは0期〜IV期まであります。病期は、がんの大きさや周囲への広がり、他の臓器やリンパ節への転移の有無などによって決まります。
  • 腺房細胞(せんぼうさいぼう) すい臓の90%を占める細胞で、消化酵素である膵液を分泌します。

(た行)

  • 中心静脈カテーテル(ちゅうしんじょうみゃく かてーてる) 点滴や静脈注射を行うために、鎖骨や首、太もものつけ根から心臓近くの太い血管(中心静脈)へ埋め込むカテーテル(管)。ここから注射器や輸液チューブを接続し薬剤や栄養剤を注入します。

(は行)

  • 腹膜播種(ふくまくはしゅ) 腹膜にがんが広がっている状態をいいます。

(ま行)

  • 門脈(もんみゃく) 胃や小腸、大腸、脾臓、すい臓から肝臓へ血液を送っている血管のことです。

(や行)

  • 予後(よご) 患者がどのような経過をたどるのかという、医学上の見込みや予測のことをいいます。

(ら行)

  • リンパ節(りんぱせつ) 細菌やウイルスなどを攻撃し排除する免疫組織です。がんはリンパ節を通って全身へ広がっていく性質があることから、手術の際には原発巣とともにその付近のリンパ節も切除します。